特定行政書士 四方山話 ①

特定行政書士 その1

行政書士の中でこの業務を担うにあたって
特別な研修を受けて
※考査 (能力・学習程度を調べる事)をパスしたものだけが
名乗れる資格のことを特定行政書士といいます。

考査とはいえ、サボると
落ちますよ?
受けた私の感覚では
結構、難易度は高いと思いました。

全国で48000人余りの行政書士のうち
現在は約1割が認定を受けているところです。

何が違うのかというと
『行政不服審査の代理』ができるというものですが
あ、難しい言葉ですね。

これは、今までは弁護士が行ってきた仕事です。
本来弁護士しかできない業務を
一定の条件のもと
2014年に行政書士もできるようになったのです。

ちなみに第一期は
2015年12月に2,482名が誕生しています。

皆さん役所からくる通知書の中に
『この処分に不服がある場合は・・・
3か月以内に不服申し立てをすることができる・・・』
という文面を見たことがある人も
居るのではないでしょうか?

特定の条件がありますが
弁護士業務の一部を切り取ってきたのです。
決して分けてもらったのではありませんから
当初は弁護士関係者の抵抗が大きかったのですが
これは国が決めた制度です。

行政書士が悪いわけではございません。

認定調査士、認定司法書士、特定社労士なども
本来弁護士業務の一部を食いちぎってきたものですから
弁護士会にしてみたら面白うはずがありません。

しかしながら、庶民には弁護士先生の敷居が高いせい
ではないかと思うのですが、、、、

いや、ぶっちゃけ敷居が高いでしょ?

国がそう法整備をしたのですから
命ぜられた側としては

『はい!かしこまりました!』
と、街の法律家として、庶民の側に立って
住民サービス業の仕事を粛々と行うまでです。